lemonbalm

愛媛県 60代 男性 ブロック ミュート

うちのネコ「モモ」は、最近目が見えなくなりました。昔はゴキブリ取りが得意でした。 モモの日記を、子猫の時から順を追って作成しています。 私は生物化学の研究者です。猫の生態学も研究しています...

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ヨーロッパの魔女狩り、猫がたくさん殺されました(野良猫日記16)
2022年5月14日(土) 1183 / 9

16世紀から17世紀のヨーロッパの魔女狩り、実は猫もたくさん殺されました。
当時、人々は怪奇な自然現象や疫病を非常に恐れ、それを悪魔の仕業であると信じました。
そして猫は、魔女の化身だと思われていたのです。

魔女はよく集会を開きます。
猫も時々集まって、なにやら集会でも開いているように見えます。
人々はそれを見て、魔女が猫の姿に変えて集会を開いていると思いました。

猫たちは捉えられ、火あぶり、溺死など残忍な方法で殺されました。

黒猫は最も邪悪なものとされ、悪魔払いの儀式で、串刺しにされて火あぶりされながら殺されました。
(出典:猫と文学(ヨーロッパ篇)広島大学https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp › BRCTR_13_h1PDF)


魔女狩りが行われる数百年前(14世紀中頃)、ヨーロッパではペストが大流行しました。
ペスト菌は、ネズミが運ぶ蚤によって人に感染します。
猫は、そのネズミを退治し、ペスト感染を防ぎました。
しかし、当時の人はペスト菌の存在を知りません。
逆に猫がペストを流行らせるとさえ思っていました。

ペスト菌は、19世紀の末、北里柴三郎らによって初めてその存在が明らかになりました。

ペストにより、ヨーロッパでは人口の3分の1が亡くなったと言われています。
もし猫がいなければ、人口の半分以上、あるいは大部分の人が亡くなったかもしれません。

その大恩のある猫を、人間は、悪魔の化身などと呼んで虐殺しました。
悪魔は、猫ではなく人の心に宿るのです。


人間は愚かな過ちを繰り返します。
10年ほど前、沖縄県の石垣島での事です。
私は、沖縄県の離島が好きで、石垣島、西表島などによく行きました。
(石垣島 川平湾)


石垣島で、ある人と知り合いになりました。
その人は猫が大嫌いでした。
TNR(野良猫を捕獲し、避妊去勢して放つこと)の熱心な賛同者で、石垣島でTNRが実施されることが決まって大喜びしていました。

その人は、TNR実施予定の離島桟橋近くの野良猫がいる場所に案内してくれました。
現場に行くと、数十匹ほどの猫がいました。
大繁殖したという感じではなく、捨てられて生きる気力をなくしているという感じでした。
どの猫も、栄養状態が悪く、病気のようでした。

生気のない猫たち、見る人によっては幽霊のように見えるのかもしれません。
その人は、「猫は呪われた生き物だよ」と言いました。

そして「あんた、自分の飼っている猫を処分しなさい」というのです。
私の飼っている猫、こいつです。私の可愛いひとり娘だったモモです。


可愛い我が子を処分しろなどと言われ、私はものすごく腹が立って、
「猫は守り神だ!」
「沖縄のシーサーは猫だよ!」
「屋根の上にいる生き物と言えば猫だろう!」
「屋根の上でネズミ退治をしてくれているんだ!」
と言い返しました。
(シーサー=猫? 沖縄県の方、間違ってたらごめんなさい)


猫嫌いの人が、TNRに熱心になるのは、よく理解できます。
猫が地上から消えて無くなれば良いと思っている人もいますから…。


猫を「呪われた生き物」と思い、人々を魔女狩りに駆り立てたのは、「群衆心理」です。
正常な人が、ある考え方や行動様式に感染して特殊な心理状態となり、集団として極端な行動に走ることがあります。この心理状態を、社会心理学では群集心理(集団心理)と呼びます。
理性的思考が低下し、衝動的、偏狭的、盲動的、暴力的になります。

ファシズムもジェノサイドも、しばしば「群集心理」が働きます。
SNSは、「群集心理」を生む土壌になりやすいです。

TNRにも「群集心理」が働いています。
野良猫を避妊去勢しないと大繁殖するという迷信。
「スグやれ、全部やれ、とことんやれ」というスローガン。
それらが人々に伝搬し、野良猫をちょっと見ただけで、
「ノラ猫増えてる!増えてる!大変だ!大変だ!捕まえなきゃ!避妊しなきゃ!去勢しなきゃ!」
という心理状態になります。
それが、どんどんエスカレートして、残虐性を帯びてきます。

人の心に悪魔が宿るのです。

妊娠した猫のお腹を裂いて、子供を子宮ごと取り出して殺す。

世間の人が知ったらびっくり仰天するような事が、TNRの世界では当たり前に行われています。
魔女狩りの、黒猫を串刺にし火あぶりにして殺すのと、どこが違うのか私には分かりません。









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