鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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66日目「捲られ具合に努力の跡が窺えた。」
2026年2月17日(火) 153 / 0

午前3時45分。
まだ日の出にも程遠い時間帯。

午後11時に寝る準備を始め、午前1時までには消灯する事を心掛けている。
「Pokémon Sleep」という睡眠ゲームアプリの計測に合わせた習慣だが、正しい睡眠時間は絶対に記録されていないと断言できる。

…何故なら、計測さえ始まれば寝ていようが起きていようが睡眠時間にカウントされるからだ。

「真っ暗だな。」

私は夜中に目が覚める事が多く、一度覚醒すると数時間は眠れない体質だ。
コレには齢一桁の頃から悩まされており、今さら治るとも思えない問題である。

左肩に感じる空気の冷たさから大体の時間を悟り、ぼんやりと天井を見上げる。
顔付近の布団が歪にめくれ上がり、しっかりと被られた足元の暖かさとの差が激しい。

寒いので、寝返りを打つ為に身体を捻る。
何故か左側に寄っていたので、真ん中に戻るように右向きになった。

「…ん?」

右頬がフワフワした毛皮に埋まる。
少しだけ首を持ち上げると、同じように首を上げた影と目が合う。

「あれ、2号?」

体勢を整えながら、右手で冷えた左肩に布団をかけ直す。
ついでに2号らしき影にも布団を掛けると、モゾモゾと動き始めた。

持ち上げた布団の中に潜り、私の腹に背中を寄せて丸くなる。
しかし、すぐに手足を伸ばしてゴロゴロと喉を鳴らした。

「道理で右肩だけ温い理由だわ。」

歴代の飼い猫達に躾けられた私の寝相の良さは、母のお墨付きだ。
暑さで布団を蹴飛ばす可能性がある夏ならともかく、寒さが苦手な私が冬場に布団から身体を出す筈がない。

…しかし、今日の私の布団は上部分だけ荒ぶっていた。

寒くなったのか、寂しくなったのかは分からない。
ただの気まぐれの可能性もあるが、一緒に眠りたくなった2号は私の布団に潜り込もうと奮闘していたのだろう。

何度も布団に頭を突っ込もうとするも、慣れていない2号には難しかったようだ。
どうしても布団に入れなかった2号は仕方がないので、私の右肩に身体を寄せて丸まっていたのだろう。

「声が大きいんだから、鳴けば良かったのに…。」

歴代の中にも、布団に潜り込むのが下手な子が何匹かいた。
その子達のように大声で鳴くなり、大袈裟な動作で前足で穴を掘る仕草をして私を起こせば良かったのだ。

変な所で遠慮をする2号を撫でながら、他の猫達の位置も確認する。

1号は毛布の中に潜り込み、私の足元で伸びている。
3号はめくれ上がった毛布に包まるように、私の身体の上で試行錯誤している。
4号は布団の上でモミモミをしながら、毛布を被っている。

「…全部、居るじゃん。」

とても素敵なシチュエーションだが、猫が認識できるくらいには目が覚めているのは芳しくない状況だ。
ポカポカと眠気を誘発する温もりを感じながらも、全く眠れない時間を何もせずに過ごすのが私の日課になりつつある。
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