鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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77日目「叔母ちゃんと初対面の4号。」
2026年2月28日(土) 126 / 0

「…ぁい?」

「もしもーし!今から、行っていい?」

「駄目。」

「えぇー?何でー?」

「前日の予約なしは駄目です。」

「おチビちゃん触るだけだから、そんな邪魔じゃないよ?」

「今、私の上で昼寝中だから駄目。」

「大丈夫、大丈夫!すぐに寝かしつけてあげるから!」

「駄目ったら、駄目!」

「すぐに帰るし、お茶もいらないから!」

「…。」

「あれー?もしもーし?」

「10分だけな。」

「オッケー!」

また叔母が遊びに来た。
遊び疲れて床に寝転がっていた猫達を拾い集め、毛布の上に運んだところだった。

電話を切り、とりあえずオヤツだけ用意する。
お茶はいらないそうなので、お言葉に甘える。

「やっほー。」

「…いらっしゃい。」

数分でやって来た叔母を迎える。
何事かと寄ってきていた4号を持ち上げ、叔母に渡す。

「重くなった?」

2号と間違えているようだが、特に指摘はしない。
叔母は私の話を聞いていない事が多いので、4号を迎え入れた事を覚えていないのだろう。

「あれ?黒が2匹…。」

警戒心を顕にした2号が足元を通り過ぎた。
やっぱり覚えていなかった叔母に捕まえた2号を差し出すも、4号と見比べるだけで手を出さない。

「前に言ったでしょ?最初に話をしたお姉さんから、黒猫を引き取ったって…。」

「そうだっけ?」

首を傾げながら、4号を床に戻す叔母。
2号を手渡そうとするも、歩いていた3号を捕まえた叔母はサッサと椅子に座っていた。

「何処から来たの?」

「香川県。」

「どういう事?」

「香川県で里親募集していたのを元飼い主の女性の知り合いが預かって、ソレを貰ったお姉さんから貰ったの。」

「ふぅん?」

私の説明が下手なのも悪いが、叔母は興味がない話を聞かない癖があるのだ。
楽しそうに身を捩る3号を掴みながら、スマートフォンで写真を撮影している。

「この子は噛んでも痛くないわね。」

「他の子達も甘噛みできるよ。それに、3号が痛くなくなったのは最近。」

「それは小さい齒だったからよ?」

「違うよ、今が生え変わりだもん。前歯を見たら分かるよ。」

「えー?」

叔母が3号の口を開けて覗き込む。
嫌そうに前足でペシペシと抗議をしているが、面白いものを見付けた叔母は止まらない。

「本当だ!前歯の真ん中がないわ!」

叔母が楽しそうに3号の歯に触れた瞬間、4号が叫んだ。
嫌がる3号の悲痛な声に駆け付けていた4号の左足を叔母が踏んだようだ。

「痛い!」

「えっ?ゴメンね?」

3号から手を離し、4号の前足を掴んだ叔母を止める。
もう心配がないとはいえ、骨折した事がある部分を強く握るのは良くないだろう。

「この子は大人しくて良いわね。誰かさん達と違って!」

ジロリと叔母が棚の上を見る。
早々に避難を終えた1号と2号がコチラを見おろしていた。

「さて、長い10分だったわね。」

帰宅の準備を始めた叔母を引き留める事はしない。
どうせ、すぐに暇を持て余してやって来るのだ。

「また3月に来るからねー。」

そう言いながら、叔母は帰っていった。
そして、叔母が自分の家の扉を閉める瞬間を友人との食事会を終えて帰路に就いていた母が目撃したそうだ。
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j_mi 2026/03/01

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