鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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85日目「群れの仲間が迷子になったと思われたのかもしれない。」
2026年3月8日(日) 165 / 0

姫路城見学と二度の観劇、合わせて三度のお出かけを終えた親子。
どれも7時間前後で帰宅したとはいえ、普段は人間のどちらかが居るので4匹の飼い猫達は長時間の留守番に慣れていないのだ。

「…派手にやったね。」

とある事情により空腹状態にできない1号と2号と子猫の3号の為に用意していたカリカリは、ひっくり返された水入れの上にばら撒かれている。
かろうじて二つのサークルに設置された分は落ちていないが、床が水浸しになっていた。

コタツの上で開催されたボーリング大会はリモコンのような小物だけでは足りなかったのか、天板まで落下している。
幸い、水筒やペットボトル以外のコップ類は使い終われば即片付ける習慣が身に付いているので破片が散らばるような危険物は見当たらない。

棚に仕舞っていた物は器用にも全て放り出され、即席の瓦礫が築き上げられていた。
当たり前のように落下しているぬいぐるみ達からは哀愁が漂い、人形の目は悲しそうに定位置を見上げている。

「昨日は人間を探すのに時間を費やした分、今日は遊ぶぞ!」

そう思っているのかは分からないが、今日の彼らはパワフルだった。
たった数十分、洗い物を片付けている間に大惨事を引き起こす程に…。

「…片付けるか。」

諦めの境地で黙々と部屋を掃除する。
愚痴ったところで片付けは終わらないのだ。

「遊んだろか?」

1号は掃き集めたトイレの砂の上に寝転がっている。
ゴロンゴロンと寝返りを打つ度に縞々の毛皮が汚れるので、その度に払ってあげなくてはならない。

「まだー?まだー?」

2号は私の足元をテケテケと走り回っている。
すばしっこい動きで頭突きを繰り返しているが、たまに痛めの甘噛みをしてくるので油断ができない。

「ご飯!ご飯!」

3号はブヨブヨになったカリカリを食べながら、床で波打つ水を舐めている。
食べ物が勿体ないというより、いつもと違うワイルドな食事が楽しいようだ。

「早く遊んで!」

4号は馬跳びの要領で私の背中を何度も飛び越えている。
多忙な元飼い主の女性と暮らしていた4号は留守番に慣れている筈だが、3匹に感化されたのか大暴れするようになった。

「…まぁ、元気な証拠だよね。」

引っくり返されていたトイレをもとに戻し、掃除機の準備をする。
1号以外の3匹はへっぴり腰でワシャワシャと逃げていった。

「君も棚の上かハウスに行ってほしいんだけどな?」

ツンツンと1号を突っつくも、ゴロゴロと喉を鳴らすだけで動く気配がない。
仕方がないので1号を持ち上げ、掃除機を警戒する2号と3号と4号の傍まで運ぶ事にした。
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