鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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ネコジルシ

103日目「トラックが通り過ぎていく振動すら怖い。」
2026年3月26日(木) 96 / 0

私は地震が苦手だ。
得意な人はいないとは思うが、私は恐怖症に分類されるくらいの忌避感がある。

きっかけはハッキリしている。
ほぼ一次被災者しかいない学年だけを集めて震災追体験を強制した中学校の所為である。

…そんな私が暮らす家が揺れた。

「ん?」

足がプルプルと震える感覚を察し、棚に飾っていた観葉植物を見上げる。
アロマティカスは分かりづらいが、パキラとミリオンバンブーの葉がワサワサと揺れていた。

「なんか、揺れてない?」

そう呟くと、正面に座る母が眉を寄せた。
辺りを見回して吊り下げられた洗濯物などの動きに目を凝らした瞬間、ちょっと強めの揺れがやって来た。

「…揺れたね。」

「うん、怖かったね。」

まだ身体が揺さぶられているような気はするが、大事にはならなかったようだ。
まだ震えは止まっていないが、しゃがみ込みながら掻き集めた猫達を解放する。

「なんやねん、急に…。」

ぼんやりとした表情で座り込む1号。
揺れは認識していたようだが、特に反応はなかった。

「何?何?何だったの?」

キョロキョロと辺りの様子を窺う2号。
へっぴり腰で少しずつ移動しているが、頭を撫でると安心したのか落ち着きを取り戻した。

「…何かあったの?」

パチパチと眠そうに瞬きを繰り返す3号。
睡魔には勝てなかったようで、地震には気付かなかったようだ。

「どうして、お家が揺れてたの?」

キョトンとした表情で顔を覗き込んでくる4号。
周りに家族が集まっていたからか、あまり恐怖は感じなかったようだ。

「…お家、ボロだから潰れちゃうよ。」

「もう一回潰れてるから、流石に勘弁してほしいわね。」

そう言いながら、母は貰ってきたマンションのチラシを眺めている。
耐震性のある家に引っ越したいが、当分は購入してもいない宝くじに思いを馳せる日々が続きそうだ。
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にゃ左衛門 2026/03/27

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