鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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159日目「肉球の形の貼るだけピアスが届いた事すら霞む騒動。」
2026年5月21日(木) 72 / 0

ゴミの日の朝は早い。
去年旅立った姉妹猫だけの時は十数分でゴミを纏める事が出来たのだが、健康体の若い猫が四匹も居るとトイレ掃除するだけで三十分は掛かってしまうからだ。

「…眠い。」

昨晩は窓の外からブブブブブッという爆音が途切れる事なく鳴り響いていたので、いつも以上に寝不足なのだ。
フラフラとした足取りで構ってアピールを行う猫達を退けながら、ゴミ袋を掴んで玄関に向かう。

「1号、2号、3号、4号。はい、行ってきます。」

扉の隙間に身体を捩じ込むようにしながら猫達の所在を確認し、パタンと閉める。
猫部屋と玄関の間に扉があるのは良い事だと思いはするも、油断はしないに越したことはない。

「…雨だ。」

私は気圧の変化に弱いので雨は苦手だが、嫌いではない。
特に、今日のように降っているのかいないのか分からない程度の小雨がパラパラと傘に当たる音を聞くのが好きなのだ。

…正直に言えば、ゴミの日は降らない方が色々と楽なので嬉しいとは思っている。

「ただいまー。」

五分も掛からずに帰宅する。
手を洗い、水を替え、朝ご飯の準備というルーティンをこなす為に部屋に入ると、いつもは駆け寄って来る猫達が居ない。

「…ん?」

周囲を見渡すも、影すら見当たらない。
慌てて猫達を探そうと部屋を飛び出した時、とある違和感に気付いた。

…何故か、母の部屋から物音が聞こえるのだ。

「お母さん、起きたの?」

私の寝起きの悪さは間違いなく、母譲りである。
私よりも朝に弱い母が、こんな早朝にバタバタと暴れる筈がない。

「あぁ、ちょうど良かった!ちょっと手伝ってくれる?」

私に気付いた母がゴソゴソと布の塊を抱えながら、声を掛けてきた。
よく見ると、家具の影からチラチラと八つの瞳が煌めいている。

「…あぁ、またヤラれたの?」

とりあえず四匹の無事が確認できたので、母から頼まれた残りの洗濯物を回収する。
ソレ等は一様に湿っており、すでに嗅ぎ慣れた独特の臭いを発していた。

「普段は寄り付きもしないのに、こういう時だけ寄ってくるんだから!」

プンプンと怒りながら薄手の掛け布団を抱える母に続き、私も引っ剥がしたシーツを持って洗濯機の前に立つ。
その後ろから、ソロリソロリと這い出てきた猫達が付いてきた。

…勿論、その中には今回の騒動を引き起こした2号も紛れ込んでいる。

「明日も汚されたら、どうする?」

「いつも通り、洗うしかないでしょう…。」

何が2号を駆り立てるのかは分からないが、普段は怖がって近付きもしない母の横で粗相を繰り返す彼女の顔には悪気があるようには見えない。
ちゃんと猫砂のトイレも使えているので何らかの意図はあるのかもしれないが、私にも母にも上手く伝わっていない。
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あめちゃ 2026/05/22

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