我が家のワンとニャンは、たまたま拾った運命のコたちでした。
実は、ニャンは一度、里子に出しました。
先住のワンが、まだまだチビスケのニャンに激しい嫉妬心を燃やし、隙あらば噛み殺そうとしていたからです。
朝の散歩中に自分が見つけたクセに・・・。
犬でもこんな般若の顔をするんだと驚いたものです。
拾った当時は、自分でオシッコも出来なかった手乗りサイズのニャンを大事に大事に、弾丸の如く廊下を疾走、ドン詰まりの壁に怒涛のキックでターンするまで育て上げ、一番可愛い盛りに写ルンですで写真を撮って焼きまわし、沢山の手書きポスターを作りました。
近くの小学校、ワンの掛かりつけの動物病院、その他、行政機関、近所の掲示板などに張ってもらい、里親さんを募りました。
ですが、1カ月ほど経過しても名乗りを上げてくれる方は現れませんでした。
そこで、最後の頼みの綱と、ボランティアでワンニャンのお世話をされている団体さんが開催されている譲渡会に参加させていただきました。
（数年前に代表者の方がお亡くなりになり、その後、しばらくは他のボランティアさんが駅前で募金を募っておられる光景をお見掛け致しましたが、ここ数年、活動なさっているのをお見掛けせず、現在、存続されているのかどうかは不明です）
ニャンは譲渡会開始後、直ぐに貰われて行きました。
その頃はまだ、虐待や転売、転用などの行為が大きく取沙汰されておらず（まさか、そんな事をする人間が居るなんて想像も出来ずに、私が無知だっただけかもしれません、お恥ずかしい限りです）、可愛い猫を譲ってもらえてとても嬉しい、娘が喜ぶと涙ぐんで何度も頭を下げるお母さんに連絡先を交換しただけで何の懸念もなく、手塩に掛けたチビスケを渡しました。
結果、チビスケは6日で帰って来ました。
御両親が共働きで、昼間は小学生のお嬢さんがチビスケと留守番をしていたらしいのですが、動物と一緒に暮らすのが初めてで、まだまだ幼いチビスケが噛んだり、爪を出したりするのがお嬢さんの手には負えないとの事でした。
ダンボール箱に入ったチビスケと一緒に渡されたケロケロけろっぴの小さなお茶碗から、可愛がろうとして下さっていたのは伺え、手に負えないからと、こちらに連絡もなく、捨てられたり、処分されたりせずに良かったと思いました。
それから約20年。
後から来た身を弁えているのか、ワンにとても気を使いながら、時に尻の毛をごっそり引き抜かれても大人しく引き下がり、稀にすんごいモモ口で長い鼻面に高速猫パンチをお見舞いし。
急性糖尿病を患い、虹の橋を渡り掛けても奇跡の復活を遂げ。
おじいニャンになっても輝かんばかりの美しさとその強さ、賢さで私たちを魅了し続けました。
あかん。
何が書きたかったか、わからんくなってきた。
取り敢えず、アイドルはくりこだけでいいんですよ！なワンには大いに不本意だったと思いますが、ミースケが我が家に帰って来てくれて、良かったです。
里親募集のニャンたち、里親志望の方たちに、運命の良縁がありますように。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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