6日間になった
初日にから口コミ口コミで日に日に来場者が増えていった
ありがたい

会場はとってもいい雰囲気
建物もぼくはお気に入り

来てくださったかたとお話しできる機会もあり
素敵な出会いばかりだった
岐阜県大垣から飛んできてくださった男性
石川県から優しさとともに来てくださったおふたり
ふらっと訪ねて涙していかれた女性
猫との思い出話を愛しく話されていった女性
哀しい哀しいとつぶやきながら食い入るようにみて
下さった男性
だれが猫たちをいじめるのと素朴に投げかけてくる少年

家なき猫たちは一生懸命
写真の向こう側から訴えた
ぼくは
きちんとこの小さな命たちの訴えを伝えられただろうか?
そして
こんな出会いがあった
背筋のすっとした女性が訪れた
彼女の瞳は会場に入ってくるときから優しく
憂いでいた
ひとつひとつの写真から小さな命の訴えをこぼさぬよう
見てくださっているのが
背中からもわかった
そして
ぼくに声をかけてくれた
「素敵な写真ありがとう。心に染み入りました。」
そして名刺をくださいといわれたので渡した
彼女はそれを受け取るとこういった
「私は今住所が定まらず名刺をおわたしできません、でも落ち着いたらお願いがあります。中川さんに私たちをぜひ撮ってほしい。」と・・・・・・
きれいで透き通る瞳にはあふれる涙があった
お聞きしてみると
彼女はNew OSK 日本歌劇団の桜花昇さんだった
おはずかしいがぼくは歌劇をみたことがなく
よく事情がわからなかったがあとで聞くと
今劇団の存続問題で揺れていたとのこと・・・・・
ぼくは
許されるなら心込めて彼女たちを撮りたいと思った
そして
この心のきれいな彼女たちのステージをみたいとおもった
いろいろあるけれど
ぼくは
猫たちに教えられ
やさしい人たちからあたたかさをいただき
みなさんによって浄化されていく思いだった
越前の写真展
あと4日間
どんな出会いがあるのだろうか



















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