鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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ネコジルシ

89日目「これは全て“夢”の話です。」
2026年3月12日(木) 183 / 0

階段を下りて、振り返る。
かね折れ階段の踊り場に立った私は、コチラを見下ろしている一匹の猫にピントを合わせるようにスマートフォンを構えた。

「…ちょっと、そんなに近付かれたら写真が撮れないよ?」

スマートフォンを下ろし、少しだけ移動する。
先ほどまで上階に座り込んでいたキジ白の愛猫が、クルクルと喉を鳴らしながら私を見上げていた。

「もう、ソコでジッとしていてよ?」

今度は階段を上り、上からの撮影を試みる。
しかし、軽やかな足取りで付いてきた愛猫がふくらはぎを小さな鼻で突いてくる。

「…しょうがないなぁ。」

そう呟きながらしゃがみ込み、愛猫の首筋を撫でる。
満足そうに“んるる!”と鳴いた愛猫の表情は、写真に収める事ができないのが世界の損失だと思えるくらい愛らしかった。

「…変な“夢”。」

目が覚めたので、とりあえずメモ帳に見た夢の内容を箇条書きする。
この後、さらに物理的にぶっ飛んだ夢も見たが、コレには猫が登場しなかったので省略した。

「もうすぐ、一年か…。」

右目がなかった愛猫が旅立ったのは、去年の4月。
諸々の事情で視力は弱かったようだが、そんな事を物ともしなかった彼女は去年の12月に旅立った姉妹猫と共に最年少として同居猫達から可愛がられていた。

「夢の中だけでも、あの子達に会いたいわね…。」

寝ぼけ眼のまま母に夢の話をすると、母は寂しそうにそう呟いた。
復興組の4匹との生活に不満はないが、十年以上の歳月を過ごした猫達との日々は今でも輝いて見えるのだろう。
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tugu 2026/03/13

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