ちょっとこの所、時間に追われ過ぎなので少し現実逃避してもいいはず!と書かせていただこうと思った次第です(笑) 遠慮なく、スルーしてください。
私は古い日本のおうちが大好きです。
りっぱなおうちでなくて、それこそ3人家族が暮らすのに丁度いい6畳2間に四畳半・・できたら縁側があって、窓や戸はサッシでなく木枠のもの。
ガラスは今の様な完全なフラットでなく所々厚みが違うから、斜めから見るとちょっと歪んで見えたりするようなもの。
縁台の下には石が、上り下りにちょうどいい高さに置いてあって、色の抜けた鼻緒のついた、歯のすり減った下駄が乗っかってて・・。
リアルなのは、モデルがあるから。
私がかつて、学校が終わるとしょっちゅうっていた近所のおばあさんのうちです。
私は9歳で父が他界した為、母が女で一つで育ててくれました。
母の仕事の関係で週の半分はかぎっ子になる。
今では珍しくもない状況ですが当時はまだ、ご近所が心配するような時代でした。
だから『学校が終わったら、うちに帰っておいで。宿題でもしながら、お母さんが帰ってくるのを待ったらいいじゃないか。』と声を掛けてくれたのが、そのおばあさんでした。
おばあさんは当時、ご近所とは言っても徒歩で5分くらいかかる場所におじいさんと二人住んでいらっしゃいました。
始めて私の両親が自分の家を持った時のお隣さんだった方で、後に両親が徒歩5分くらいの所に住まいを移すまで3年程、毎日顔を合わせ・・歩けるようになったばかりの私が侵入し、あまっさえ庭のキンカンを食べまくると言う暴挙に出るも笑って許してくれた、そんなおうちの方です。
父が亡くなった知らせを受けた時も、おばあさんはおじいさんを放り出してうちに来てくれ、ご飯を作り、一緒にいてくれました。
2年ほど学校帰りにお世話になり、高学年になってからも何かにつけ働く母を気遣ってお惣菜を持って来てくれたり、翌日に私が器を返しに行くという交流は続いていました。
母が『いつもすみません、助かります』と言うと笑って『おかげで〇ちゃんがウチに遊びに来てくれるから華やかになるんだよ』と言ってくれて、何やら誇らしい気持ちになったことを覚えています。
そのおばあさんのおうちが、私の大好きな日本のおうちの原点なのでしょう。
私が大人になり、おじいさん、おばあさんも天国に引っ越されてそのおうちもなくなり。
いつしか忘れていて。
小伝馬町の古民家カフェを見つけた時。
看板さえ道に出ていなかったら解らないような立地。
ガラリ戸を開けて入ると磨き抜かれた・・雑巾と乾拭きで磨かれた床板に上がり。
なんとなく、うす寒いような、湿った空気が心地よくて。
まだお店を出して間もないからか、お客さんも多くはなく。
会社の昼休みでも十分入れる、閑散と・・ではない程度のお客さん。
畳も新しくはなく、暖かな黄色に焼けていて。
コンピュータと数字の羅列の時間を過ごした私や友人には何とも落ち着く場所でした。
メニューも多くはなく、手際が良いとは言えないところにまた、癒されたり。
大人になって目線が変わると見えてきたのが、
サッシではない窓はどんなにか手入れが大変だろう・・
床板も科学雑巾や油のついたものを使ったのでは、こうはならないだろう・・
掛けてある色紙を飾った額や小物も、はたきを掛けないと・・
意外に大変だったんだなということ。
最近、再放送の『大岡越前』で気付いたことがあるのです。
三両(小判三枚ですね)を落した人と拾った魚屋さんのやり取りで、落した人は『自分の所が嫌になって出て行った金だ、拾ったお前さんにくれてやる』という。
拾った魚屋さんは『冗談じゃない!三両あれば新しい店が持てるような大金だ!』と突っぱねる。
そして同じ回のエピソードに、お給料が安くて奥さんに新しい着物が買ってやれない岡っ引きにお奉行様の奥さまが『これで着物を買ってやって。』と一両渡すんですね。
何が言いたいか。
当時の着物一枚の値段って凄い金額だったんじゃないのか!? です(笑)
つまり、糸を紡いで紡いだ糸から織って布にし、それから・・ですからとんでもない手間がかかり、手間賃を含めたら着物3枚の値段でお店の改修か出来るほどの金額になる。
テレビの放送ですし時代考証はしっかりしてると思いますから、あながち外れてはいないはず。
つまり、安さを追求しようにもかかった分を払わないと入手できないから、かかる手間はしようがない・・・色々な工程の方々が頑張ってないと暮らしが成り立たなかったのですね。
なんだか、便利で手軽にものが手に入ることのありがたさも十分わかってはいますが、頑張ってくれた人がその頑張りに見合ったお給金を頂けていた時代って有難いなぁって思ってしまいました(笑)
なかなか・・・これもまた、現代では失われてしまったもののひとつかなと。
だから、貧しくともご主人のお給金で奥さんは家の中の、今では考えられないような掃除や修繕をしていられたのか?とか思ったり(笑)・・いや、ただの時代劇でドキュメンタリーじゃないんですからって解っちゃいるんですが思ってしまいました(笑)
庭の満天星つつじが橙色になり、もうじき深紅になります。
ちょっと頭の休憩をするのには、丁度いい季節なんでしょう。
さて!またお仕事に戻りますね~♪
現実逃避してリラックス&スッキリしちゃいました(笑)
とりとめのないものをアップして、すみませんです(笑)
きっかけを下さった、み~こさんとmechibiさんの『新参者ツアー』に深く感謝いたします♪

こういう危ない場所で爆睡しないでください

大きいのでサイズを測ってみましょう・・
直立したら80センチクラス・・・オトモサイズですね。

・・・あ?
寝ぼけています(笑)
最近のコメント