ヒマラヤクーガーの思い出♪

2015年9月8日(火) 434 / 6

最近一世のことを書かせていただくことが多くて嬉しいです。
そんなこともあり、一世の思い出にもうちょっと付き合いいただけたらありがたいです。

一世は私たち家族にはとても従順なよい子でした。
けれど物心つく前の環境の為か、よその人には激しいというか想像を絶すると言いましょうか、
攻撃性をあらわにしました。

例えば、ガスの検針の方がアパートのドアの前に来て検針票をドアポストに投函する。
それだけで、ドアに一目散に駆け寄ってドアの内側から外に向かって･･･

『ゲェェェ･･･ン!!』

貴方ね、番犬じゃないんだからと思わず笑っちゃうような声で(爆)

また、獣医さんに行くときは･･
いえね、往復の電車や歩いている時は沈黙しているんです。
ものすごく、よい子。　でもこう考えていたんじゃないかなと思う。

『今は休んどかないと!　病院ついたら、見てらっしゃい!!』

獣医さんに到着し待合室でもまだ、よい子(笑)
診察台に乗って、キャリーから出たら戦いのゴングは鳴る!!

『ギィェェェェェ･･･ン!!（無礼者! お下がりなさい!! 的な）』

一世、病院慣れはしています。
しょっちゅう通い、『嫌いなとこだけど、しょうがない！』程度に病院慣れしていただくため、
事あるごとに通っていたので･･別の方向でも慣れてしまっていたのです。
怖くない、ここもワタクシの縄張りよ!!的に･･･
よく怖がって震える、とかしっぽを足の間に挟んで･･と伺いますが、一世の場合･･･
震えることは、無い!
シッポはゆっくりと、大きく左右に揺らし･･･完全に攻撃態勢ですね(笑)

『すんげー肺活量･･･』と獣医さん(笑)
物凄い声が診察室から待合室に響き渡ります。
診察を終え、キャリーに戻して待合室に行くと診察待ちのお客さんは興味津々に覗き込みます。

『何がいるの？（一世を見て）アライグマ？』
『猫です(笑)』
『ほんとに？何食べるの？やっぱり肉？』　←　猫だと信用していないばかりか猛獣扱い
『キャットフードですよぉ(笑)』

そんなやり取りをしていると、獣医さんが茶々を入れます。
『そいつはねぇ　珍獣ヒマラヤクーガーって言うんだよ。飼育には市長の許可がいるんだよー(笑)』

『･･･やっぱり』　何がやっぱりですか(笑)

そんな一世ですが、背中に羽を生やす頃にはだいぶ性格も丸くなり、入院時にもよく眠りトイレも使えていたとのことでした。
電話で大丈夫ですか？と伺うと『いつも通り、不機嫌な顔してご飯は完食してるよ』と。
獣医さん通いに一世も慣れていたけれど、獣医さんも一世の性格に慣れてくれ、そして理解してくれていました。

そんな一世が背中に羽を生やし、よく似た二世を連れて最初の健康診断の時には一世を悼んでくれ、そして二世を見て『良く似てるねぇ！赤ちゃんの時のポテコだね。ただ･･･骨格がこの子の方が俄然しっかりしているから、二回りは大きくなる、デカポテコになるよ』と喜んでくださり。　
診察の領収証には『初診料』ではなく『再診料』と記してくださいました。

今も一世は二世と共に、ウチにいます♪
今日は雨ですから、ふたりとも眠いんですね(笑)