オシッコ騒動記

2017年1月25日(水) 438 / 13

ゴン太がうちの子になってから一ヶ月と少しになりますが、来てしばらくは、オシッコを全然しなくて、ヤキモキさせられました。

でもそれは、トイレを使っていなかっただけ・・・。

TVの裏の三角コーナーに、こっそり、しこたま、やらかしていたのです。

理由はだいたいわかっています。

①最初にウンチをした後、母に引っ捕まえられてウェットティッシュでお尻を拭かれたのが、すんごい嫌だった。オシッコをした後も同じ様に拭かれるかも、と思い、隠れて用を足した。

②ゴン太はオシッコの後すぐにウンチ、ウンチの後すぐにオシッコという風に、大抵、大と小を同じタイミングで催すが、当初、トイレがひとつしかなく、掃除が終わるまで待てなかった。

③ペットショップに居た時はケージの中のトイレでするしかなかったが、自由の身になり、羽ばたいた。
※ペットショップで使っていた猫砂と同じものを用意していたが、実はそれはゴン太的には消臭力が足りないもので不満たらたらだった・・・用を足した後にわざわざ砂をしみじみと嗅ぎ、私の方を向いて「臭い顔」をしてみせた。それを何度も繰り返した。

TVのある部屋は畳敷きで、日にちを掛けて消臭剤やら何やらで頑張ってみたものの、人から犬っ鼻と呼ばれる私にも、まだ、ゴン太のオシッコの臭いが感じ取れる状態でした。

隅っこトイレ化事件が判明してから、まず、トイレをひとつ増やし、猫砂をゴン太チェックにかなうものに変え、母にもウンチの後、お尻を拭かないよう約束を取り付けました。

が、うちに来て日も浅いゴン太に私たちの思惑が伝わるはずもなく、一度覚えた最高のオシッコスポットで、やっぱり、オシッコをしたいのです。

ゴン太が催した様子を見せる度、TVを背にして間合いを取り、オフェンスとディフェンスの様相で睨み合いを繰り返しました。
常に気を張ったおらねばならず、なかなか大変でした。

そうこうしているうちに、第2の事件が起こりました。

うちは生協さんに個配をしていただいており、水2L×6本入りのダンボールをそのまま廊下に置き、その上に、古雑誌や不用のダンボールを積む習慣があったのですが、どうしてもニャントイレで用を足したくなかったゴン太が、飛び跳ねて逃げる最中、オシッコを我慢し切れず、そこでやらかしてしまったのです。

コーティングされている雑誌が一番上にあったので、オシッコは全く吸収されず、その辺りやゴン太のお腹もびしょびしょ。なんたる現実！

古雑誌関係は直ぐ様捨てましたが、水の入ったダンボールは勿論、消臭剤や消毒薬で拭いても臭い諸々が取れず、水を入れるスタッキングBOXを急遽、取り寄せました。

これで、カバーするべき場所が二ヶ所になったわけですが、今後、また新たな場所を開拓してしまう可能性もあります。

元はといえば、こちらの配慮が足りなかったせいで、ゴン太に非はありません。

でも、この正にイタチゴッコに気力、体力を消耗した私は動物病院の先生に相談しました。
先生がおっしゃるには、ゴン太の場合、月齢もかなりなので、マーキングの意味合いもあるかもしれないとの事で、去勢手術を予定より1週間繰り上げてもらいました。
それが、1月10日です。

先生に相談してから手術日までにも、まだ日にちがありました。
それまでに出来る事はしておこうと考えて、夜道を走り、ダイソーさんで道具を揃え、急拵えのTVコーナーガードを作り据え付けました。
宮大工だった祖父の血は全く受け継がれておらず、残念な見てくれではありますが、これを設置した甲斐はありました。

正面。

上から。

ずっと様子を見ていたのですが、ボードを伝ってTVの裏側には回るものの、辺りを眺めてどうやらコーナーに入れそうもないと思うらしく、怪訝な顔をしながら反対側の角から出て来るのです。

ちなみに、「アチコチノン」というワンやニャンのいたずらやオシッコをしてはいけない場所に置く、いやなニオイがする商品も置いてみましたが、ゴン太に限っては、確かにいやなニオイではあるようですが、そこに立ち入らないようにするまでには、効果は無いようでした。

去勢手術も終え、その後これまで、オシッコの失敗はありません。

脱走防止のワイヤーネット＋網戸越しに裏庭を眺めるのが大好きで、長時間冷たい風に吹きっ晒されても本ニャンは平気なのですが、そのせいかウンチが弛みがちでビオフェルミンが欠かせません。

直ぐに片付けるようにしていても、穴堀り猫なので、そのゆるゆるウンチを隠されると発掘の際、慎重な作業を要します。
本ニャンが掻き出した大量の猫砂の埋め戻し&追加投入&地ならしの掃除の最中も横で見守るゴン太チェックが厳しく、頑張りどころです。

最近はゆるゆるウンチの時は嫌々ながら、お尻を拭かせてくれるようになりました。
以前は抱き抱えただけで捕れ捕れのウナギの如く、早く逃げ出そうとビチビチ跳ねていたのですが・・・。

これからもゆっくりゆっくりと、ゴン太が安心してゆったり寛げる、終いの住み処になれればなあ～と思います。