lemonbalm

愛媛県 60代 男性 ブロック ミュート

うちのネコ「モモ」は、最近目が見えなくなりました。昔はゴキブリ取りが得意でした。 モモの日記を、子猫の時から順を追って作成しています。 私は生物化学の研究者です。猫の生態学も研究しています...

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ねこのごはん、考え直しませんか? その2
2023年3月17日(金) 613 / 12

前回は、「キャットフードアレルギー」、ホルモン剤が使用された食肉の「性早熟症」などの危険性、添加ビタミンの有害性などを説明しました。



今回は、栄養学の観点から、ねこのごはんについて考えたいと思います。




はじめにキャットフードとは?
キャットフードは、肉、魚、穀物、野菜などの食品に、添加物としてビタミン類、アミノ酸類、ミネラルなどの栄養素と食品添加物を加えたものと言えます。
栄養素のビタミン類はビタミンB群、ビタミンAなど主要12種類、アミノ酸類はタンパク質を構成する20種類+特殊なアミノ酸数種類、ミネラルは鉄、カルシウム、マグネシウムなど。
食品添加物は、保存性を高める、味や香り色をつける等の目的で使用されるものです。

ペットフード=食品+添加物(栄養素+食品添加物)
この基本は、安いフードも高級フードも、日本産も外国産も変わりがありません。
値段の差は、肉などの食品の違い、食品添加物による味付けつまり美味しくするノウハウ、ネームバリュー、宣伝広告、量産しているかどうかの違いだと思います。
栄養素のビタミン類、アミノ酸類、ミネラルは種類が決まっているので、ほとんど差異はありません。

サプリメントは、ビタミン類、アミノ酸類、無機塩類などの栄養素を製品化したものです。
キャットフードを食べている猫は、ごはんのたびにサプリメントを摂っているということになります。





問題は、このようなサプリメントの常用が、果たして体に良いかということです。

人の食事の場合を考えてみましょう。
人の食事の基本は、「主食」「主菜」「副菜」をバランスよく取ることです。
主食=ごはん・パンなどの糖類を主に含んでいる食品、
主菜=肉・魚・卵・大豆などのタンパク質を主に含んでいる食品
副菜=野菜・海藻類・キノコ類などビタミンやミネラルを多く含んでいる食品
このようにビタミン類、アミノ酸類、ミネラルなどの栄養素は、食べ物から摂るのが基本です。

子供にサプリメントを摂取させるのは有害です。
いろんな食べ物を食べられるようにする事は、大切なトレーニングです。
例えば、嫌いな野菜を食べられるようになる。
それは、ただ咀嚼して飲み込むことではなく、消化して小腸から栄養素を吸収するということです。
サプリメントにより栄養素をそのまま摂取すると、それが優先的に吸収され、食物中の栄養素が吸収されません。
大人になっても元気なうちは、できるだけ多くの食物の栄養素を吸収するトレーニングが必要です。

また不足した栄養素を、体内で自力で作り出すトレーニングも非常に重要です。
人も猫も、20数種類のアミノ酸のうち約半分は自力で作れます。
人はタウリンを、システインという別のアミノ酸を変換して作ることが出来ます。
またビタミンAを、ニンジンなどに含まれているカロテノイドから作ります。
猫はビタミンCを、自力で作ります。
猫は糖類をタンパク質から作ります。
サプリメントで栄養素を過剰に摂取していると、体は自力で栄養素を作ることをやめてしまいます。
食べ物を消化して栄養素を吸収する能力、不足した栄養素を自力で作る能力を鍛えることが、年をとってからも健康でいられる秘訣です。
サプリメントが役に立つのは、年をとってその能力が衰えた時、病気になった時などです。




人の食事の主食、主菜、副菜について説明しましたが、猫の場合はどうなのでしょうか?
猫の主食は、生肉です。
猫は、雑食動物の人間と違い肉食動物ですから、ほぼ主食の生肉のみで事足ります。
ほぼ主食のみ、主菜がなくて、副菜少々です。
猫は、そうやって数千万年生きてきて、そのように体が作られているのです。

生肉は、非常に栄養価の高い食べ物です。
ビタミン類、ミネラルは野菜以上に豊富です。

雑食動物の人間でさえ、生肉だけで必要な栄養素を取ることが出来ます。
かつてエスキモーの人たちは、約一万年の間、ほとんど生肉だけで生きてきました。

ほぼ全てのペットフードには、タウリンが添加されています。
猫は自力でタウリンを合成できないからというのが理由です。
しかしそれは大間違いです。
猫がタウリンを作れないのは、肉や魚を食べていれば十分なタウリンを摂取でき、わざわざ自分で作る必要がないからです。

キャットフードは、猫本来の食事とは全く異質な、余計なものてんこ盛りの、ありがた迷惑な食べ物と言えます。


ネコジルシの会員で、愛猫に自然食を食べさせている人がいます。
その人は生肉を中心に、体に良さそうな物を研究して副菜として与えています。
私は10ヶ月ほど前にその話を聞き、素晴らしいと思いました。
しかし恥ずかしながら、忙しさにかまけて、最近までズルズルとペットフードに頼っていました。

その人は聡明で思慮深い人なのですが、言葉づかいが乱暴なせいか、あまり評判がよくありません。
私もTNR(野良猫を捕獲して避妊去勢手術をして放つこと)に批判的なので、一部の人からあまり良く思われていませんが、その人は私以上に嫌われているようです。
人を見かけで判断しないで、とらわれのない心で、良い所は良いと認めるようにしたいものです。

肉食に関して、先の日記でも触れた、何を食べてもアレルギーの出る猫のQ&A
https://www.neko-jirushi.com/ask/7815/
に回答された人が、キャットフードアレルギーの実例を上げたうえで、ささみだけで15歳まで元気に生きた猫のことを紹介していました。
また別の人は、トリの生肉を混ぜて効果が出たことを紹介していました。
良いことを言ってくれたと思います。


いま私は、うちのNoraに、鶏のミンチを食べさせています。




スーパーで買って、Noraは刺し身で、私はステーキにして食べます。
Noraは、カリカリが好きですが、口と喉に炎症、潰瘍があるため、痛くてなかなか食べられません。
缶詰は飲み込みやすいですが、あまり好きではありません。
チュールは好きなので、上に乗せたりして食べさせていました。
鶏ミンチを初めて出した時、「何だこれは?」と言う態度であまり食べませんでしたが、二度目からはよく食べるようになりました。
今では大好きになり、カリカリに見向きもしなくなりました。
これまでの苦労は何だったのか?
鶏ミンチ、もっと早く食べさせれば良かった。






次回は、ねこのごはんについて、更に栄養学的検討を掘り下げたいと思います。
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