鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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227日目「2号だけが自力で脱げない。」
2026年7月28日(火) 107 / 0

母がまたドッグウェアを購入した。
あんなに猫を着飾る事に難色を示すタイプだったのに、3号にレースのワンピースを買い与えてからタガが外れてしまったようだ。

「はい、今回のは1号と4号用よ!」

手渡された濃い青色のサメの服から紙製のハンガーを抜き取り、マジマジと眺める。
母の好きなキャラクターを模したかったようだが、円な瞳のと全体の色合いからサメというよりクジラの方が近い気がした。

「3号はコレ以上、大きくならないかもしれないけどね。」

もうすぐ10か月の大台に差し掛かる3号は、キジトラとラグドールのハーフだ。
すでに紅一点の2号よりも大きくなったが、ココからガッシリ体型の1号や大柄な4号よりも大きくなるかは定かではない。

「…じゃあ、着せてみますか。」

雷に驚いて集まっていた猫達に手を伸ばし、1号を持ち上げる。
一緒に近付いてきた三匹に見守られながら頭にサメ服を被せられた1号は、抗議するように”んあー “と鳴いた。

「何やねん、コレ。前が見えへんやないか。」

サメ服の尻尾を指で摘み上げると、丁度いいタイミングで歩き出した1号の身体にフィットしていく。
ワクワクとした気持ちで頭が出てくるのを待っていると、肩と腹も出てきた。

「…ん?」

首を傾げて成り行きを見守っていると、短い尻尾も出てきた。
ピピピッと1号が尻尾の付け根を震わせると、ポトリとサメ服が床に落ちる。

「…。」

2号と3号の後ろに回り込んだ1号から視線を外し、ビクビクとサメ服との間合いを測っている4号を持ち上げる。
モタモタと抵抗する4号の頭にサメ服を被せるも、1号と同じくスルリと身体まで出てきてしまった。

…無理やり違いを探すとすれば、1号は尻尾からすぐにサメ服が落ちてしまったが、4号は尻尾が長いのでゆっくりと床にずり落ちたところくらいだろう。

「お母さん、二匹が3号より脱ぐのが上手いんだけど…。」

「えぇー!“L”だと絶対に入らないと思ったから“XL”にしたのに、大きすぎたのかしら?」

“M”は小柄な2号に合うサイズで、3号には少し小さくなっていた。
母が“XL”を購入した理由は分かるし、おそらく“L”だと肩辺りで突っかえてしまったのだろう。

「猫の服のサイズは難しいわね。」

「…オマケに犬用だしね、コレとコレ。」

何とか前足を通した状態で背中の部分を摘めばピッタリと着こなせる事を発見するも、準備を行っている間にモデルが抜け出してしまうので撮影が遅々として進まない。
空蝉状態のサメ服をクッションと認識した3号だけは我関せずな様子で寝転がっているが、久しぶりにワンピースを着せられた2号はへっぴり腰でワシャワシャと忙しなく動き回っていた。
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