鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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327日目「初めてトランクルームを利用したよ!」
2026年11月5日(木) 9 / 0

網入板ガラスの窓にヒビが見付かり、その修理を依頼する為に荷物を退けてスペースを確保しなくてはならなくなった我が家。
猫部屋に詰め込む事も考えたが、危険があるといけないので徒歩数分の場所にあった倉庫を借りて運び出す事にした。

「昨日の今日で届くのねー。」

配達された鍵を受け取った母が、ワクワクとした表情で書類に目を落としている。
午前中の配達予定には間に合わなかったが、たった7分だったので配達員さんから謝罪されるまで気が付かなかった。

「早速、行こうか!」

玄関に積み上げていた編機とふとんクリーナーを袋に詰め込む母に急き立てられ、床に敷く為に段ボールの切れ端を用意する。
雨が降る気配があるので、傘も取り出してから猫達の居場所を確認した。

「1号、2号、3号、4号、行ってきますー。」

私が段ボールと編機を抱え、母がふとんクリーナーが入った袋を運び出す。
そこまで重い物でもないし、走れば一分で辿り着けるような場所なので女二人でも苦ではない。

「鍵を翳すだけで開くなんて、ハイテクね!」

玩具のような鍵を揺らしながら、私達に充てがわれたボックスの前に行く。
室内は綺麗に掃除されており、なかなか広そうである。

…しかし、上機嫌な二人の前にある物が立ちはだかった。

「お母さん、この南京錠の番号は?」

「えっ?」

その後、鍵の使い方を丁寧に説明してくれた警備の男性と事務の女性を頼りに何とか解錠に成功した親子。
扉を開き、持ち込んでいた荷物を置いて大体の広さを確認した。

「もう大丈夫だね!」

「そうね、親切な人が多くて助かったわね。」

雨の中、手ぶらで帰宅する私と母。
本のコレクションやフリーマーケットで売る予定の商品を運び入れれば、何とかスペースは確保できるだろう。

「お母さん、スマートフォンを貸してくれない?」

「…ん?」

帰宅後、母からスマートフォンを受け取った私はポチポチと設定を切り替える。
電話で確認作業を行った際、異常に声が小さく聞こえたので不審に思ったのだ。

「コレ、音量が最小じゃん!」

「えっ?」

母はスマートフォンを握り締める癖があるので、無意識に設定を弄ってしまったのだろう。
最大に戻してからスマートフォンを返し、電話を掛けると母が嬉しそうに声を上げた。

「この前、友達に貸した時に“音が小さくない?”と言われていたのだけど、そういう事だったのね!」

「よく私からの電話の対応が出来ていたね…。」

まだ新しいスマートフォンではなく、自分(と友人)の聴力を疑っていた母は、特に疑問にも思わずに“困ったなー”と思っていたそうだ。
呆れて母を見つめていた私の肩に体当たりをするような勢いで前足を掛けた4号を皮切りに、やっと不在だった事に気が付いた1号と2号と3号からの頭突き攻撃を受けた。
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