鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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320日目「私はうお座、母はかに座、祖母はさそり座の水属性の一族。」
2026年10月29日(木) 16 / 0

今日は、6年前に旅立った祖母の誕生日である。
私は生まれた時から祖母と一緒に暮らしており、初孫という事もあって非常に可愛がられて育った経験を持つ。

…全く関係ないが、生死不明の父の誕生日は昨日だったりする(最後の連絡が来てから干支が一周したが、あのメールのやり取りが本人だったのかも私には分からない)。

祖母は建前上、“動物を無闇に拾ってはいけない!”という立場を主張していたが、母の影響で沢山の動物達と暮らしていた。
私が生まれる前からペットショップで売れ残った犬猫を引き取ってくる母に文句を言いつつ、近所ではなかなかお目にかかれないようなお洒落な犬を散歩させたり、豪華な猫を抱きながら胸を張っていたそうだ。

…要するに、私と母の動物好きは祖母譲りだったのである。

祖母は自慢するだけでなく、ちゃんと愛情を持って動物達と接していた。
猫がお産をすれば躊躇いなく子猫の口から羊水を吸い出し、具合が悪くなった犬に対して“(足の形が悪いから)不良品”と件の名医に言われると憤慨するくらいには家族として可愛がっていたのだ。

「同じ柄の子が二匹いるけど、片方が美人で片方が個性的な顔なの。」

「…コッチか。」

「うん。美人な子を手放すのは惜しいけど、コッチの個性的な子がウチの子でしょう?」

「…そうね。」

上記のやり取りは、捨て猫を祖母に見せた時の会話である。
神妙な顔でスッと手を伸ばした祖母が、誰が見ても顔が整っていると思うであろう愛らしい子猫ではなくスヌーピーのように個性的な顔をした子猫を持ち上げてマジマジと眺めている姿を見た時、“やっぱり、家族は好みが似るんだなぁ…”と考えていた事を今でも覚えている。

…ちなみに、その個性的な猫こそが1号の名前の由来となった猫だったりする(3年前に14歳で旅立った)。

「お婆ちゃんにも、見せてあげたかったね。」

届いたばかりの写真を眺めながら、ポツリと呟く。
祖母は晩年、認知症を患っていたが、猫を見ると嬉しそうに手を伸ばすくらいには歴代の愛猫達を気に入っていた。

「…そうね。」

きっと、祖母は1号と2号と3号と4号の事も大好きになっただろう。
復興組の四匹が祖母の事を気に入るかは分からないが、無茶をしてくる叔母にも爪を出さないくらいには穏やかな猫達なので上手に付き合えと思うと、少しだけしんみりした気持ちになる。
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