
1989年は正月から何故か霊的なものを見る機会に恵まれました。
一番びびったのは、殺すぞ と言われた真鶴での体験。
そんな体験の最後になる話を聞いてやって下さい。
真鶴でのバイトを終え、心身ともにクタクタになりながら世田谷の自宅に戻りました。
帰宅してまず目に止まったのは留守番電話が入っていることを知らせる電話機のランプの点滅。
荷物を片付けながら、録音を聞いていると友人Fからのメッセージが聞こえてきました。
あれから出なくなったよ。金ちゃん連れていったんじゃない?…
Fの家に数度電話しても帰省中なのか、Fが受話器に出ることはありませんでした。
忘れかけていたのに、相変わらす嫌なこと言いやがるな…と思いつつ、夕方までコインランドリーを往復したり郵便物の整理なんかをしてました。
人通り片付けなんかが終わり、一息ついた時になって何となく孤独感を感じました。
それまで何日も沢山の人と接していたせいでしょうか。
大学の友人宅に電話をかけましたが、夏休みに自宅にいる暇なやつはいる訳もなく。
仕方なくコンビニで買い物をし、自宅ですごすことに。
夜もふけて住宅地特有の静けさがあたりを包みます。
なかなか眠る気になれないと言うか、眠りたくないと思い、明るくなるまでTVゲームをやることにしました。
しかしながら疲れからか、途中で壁にもたれて眠ってしまってました。
ゴロゴロ…ゴロ…
壁越しに廊下から音が聞こえてきました。
こんな夜遅くに?何だろう?
壁に耳を付けてみると、ゴロ…ゴロ…
缶ビールかなんかが廊下を転がる音?でした。
しかも私の部屋の前でゴロ…ゴロ…
気持ち悪さがありましたが、テレビの音量をあげ極力雰囲気を明るくした上で、思いきって部屋の入口の引戸を開けてみました。
ガララッ…しかし薄暗い廊下には人気も何もなく…
廊下の奥の入口が風通しのために少し開いていただけでした。
翌日の夜もアパートの人気が無くなった頃に、廊下からゴロゴロ…ゴロ…
異音が聞こえてきました。その音は昨日よりも私の部屋の引戸に近づいて来てました。
その現象が起き出して数日たった頃には、私の部屋の引戸の前で音が止まるようになり、ゴンッ!と引戸を叩くようになりました。
直感で部屋に入れてはいけない…と思い引戸の鍵をかけました。
そして引戸を何者かにゴンッとノックされ、あたかも鍵を開けろ…というメッセージを感じるようになりました。
いわゆるポルターガイスト現象なのでしょう。
騒がしい霊による異音…
そして異音を鳴らす何者かと対峙してしまうことになります…
次回は異次元の遭遇…最終回
最近のコメント