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出来れば持参したい防災用品

災害発生時には、猫と一緒に避難を行うこともあります。その際、飼い主の方々が猫の安全と快適さを確保するために持参すべきアイテムについて、この記事で一覧形式で詳しく説明いたします。

災害時には移動や避難生活を伴い、物品の持ち運びが必要になります。荷物が多くなることを念頭に置いて、「可能な限り携行できるアイテムを持参する」を基本方針としてください。
これらの準備をしておけば、猫とともに過ごす避難生活がより安心でき、猫のストレスも軽減されます。

出来れば持参したいもの一覧

トイレ用品
  • ・ペットシーツ、猫砂
  • ・簡易トイレ
  • ・トイレ処理用具
猫の情報
  • ・猫や飼い主が写っている写真
  • ・猫や飼い主に関する情報
  • ・ワクチン証明書
  • ・ペット保険の保険証
タオルや防寒道具、ケア用品
  • ・消毒液、ガーゼ
  • ・タオルやブラシ、ウェットティッシュ
その他
  • ・おもちゃ
  • ・ガムテープやマジック
  • ・普段使いしているもの(匂いが付いたタオルやおもちゃ)

以下に挙げるアイテムは、携行可能であれば持参しておくことが推奨されます。しかし、それらが荷物となる可能性もあるため、判断は難しいかもしれません。また、トイレ用品などは新聞紙で代用可能な場合もあります。

事故やトラブルを想定し、シートをキャリーケースに敷くなどの最低限の準備をした上で、「携行可能であれば持参する」方針をお勧めします。

トイレ用品

災害時の避難生活では必須となるトイレ用品について説明します。ペットシーツやトイレ砂は可能な限り持参しておくことが望ましいですが、持ち運びが難しい場合もあるでしょう。その際は、簡易トイレの利用が適切です。

簡易トイレは折りたたみ可能な携帯トイレを用いたり、大きなビニール袋を段ボールなどの容器に入れ、そこにちぎった新聞紙を敷いたものを用いることもできます。使用後は、臭いが拡散しないように厚手の袋や重ねた袋に入れておく、消臭剤を使用するなどの配慮が必要です。

ただし、簡易トイレは猫にとって馴染みのない環境となるため、利用を拒否することもあります。また、人目を気にしてトイレを行うことができない場合もあります。そのため、災害が発生する前に猫が簡易トイレを使う練習をさせておくことが望ましいです。また、少量の猫の匂いがついた猫砂を簡易トイレに移すと、猫はそれをトイレと認識しやすくなることが報告されています。

猫の情報

地震やその他の災害時に猫が逃げてしまうことを想定し、飼い主は猫の写真を常に持参することを強く推奨します。特に、自分自身が猫と一緒に写っている写真は、災害後に保護された猫を正式に引き取る際の重要な証拠となることがあります。また、見た目が明確にわかる写真を数枚、飼い主自身が所持していることが理想的です。

モバイルデバイスにデータを保存するだけでは不十分です。デバイスの電源が切れたり、故障した場合にデータへのアクセスが阻害される可能性があります。したがって、デジタルデータだけでなく、プリントアウトした写真や、捜索チラシもいくつか持参することをおすすめします。

また、何らかの理由で一時的または長期的に猫の世話ができなくなる可能性も想定して、猫の医療カルテのようなものを準備しておくことも重要です。

情報伝達をスムーズにするために、猫の写真、名前、特徴、既往病などの情報を記録し、必要に応じて提供できるようにすることが望ましいです。さらに、飼い主の連絡先、猫の主治医や近隣の動物病院、ペットホテルの情報など、緊急時に必要となる可能性のある連絡先も一緒に記録しておくことをおすすめします。

猫の情報を持っておくことは、確かに安心感を生むだけでなく、猫の健康状態の変化や成長に対応するためにも不可欠です。したがって、猫の写真や記録内容は定期的に確認し、変更があればすぐに更新するようにしましょう。

さらに、複数のペットとの共同生活や動物病院の訪問が必要になる可能性を考慮して、ワクチン接種証明書やペット保険の保険証を保管・持参することも推奨されます。

タオルや防寒道具、ケア用品

災害発生時、猫の身体を拭くためのタオル、冷え防止のための防寒道具、基本的なお手入れ用具は必須アイテムとなります。タオルは、様々なシーンで役立ちます。例えば、ケージの上に掛けて目隠しをするといった使用方法がありますし、猫の馴染みの匂いがついたタオルは、避難生活の中で猫が安心できる存在となります。

特に子猫や寒さに敏感な猫のためには、カイロやその他の迅速な暖房設備を備えておくと良いでしょう。

また、ブラシやウェットティッシュなどのお手入れ用具を備えることで、災害時でも猫の体調管理が円滑に行えます。

その他の用品

ストレス軽減の観点から、避難生活中の猫に遊び道具を提供することも有効です。猫自身の馴染みの匂いがついたおもちゃを提供することで、猫のストレスを和らげ、安心感を提供することができます。また、猫砂などは普段から使用しているものを持参することをおすすめします。

ガムテープやマジックマーカーも有用なアイテムとなります。ガムテープはケージの補強に使用でき、マジックマーカーはガムテープに猫の情報や注意点などを書き込む際に利用できます。

著者紹介

上杉 華子(猫コンシェルジュ)

猫に関する専門家として猫の知識と経験が豊富で、猫の飼い主たちから高い評価を受けており、
猫の行動学や猫種の特徴、猫の健康や栄養管理など、猫に関する様々なトピックについて情報発信。
猫に関する情報が科学的根拠に基づき、そして分かりやすい言葉で説明していることを心がけ、猫の世話やしつけ方法、猫の病気や予防策についてのアドバイスを提供しています。
幼いころから猫を飼って育った自身の経験をもとに情報発信を行い、保護猫の里親探しや猫の福祉向上を目指して活動中。