えりかの猫本レビュー

第56回 知らない人、いるかな「トムとジェリー」


3月ももう終わり。
別れの季節が終わります。
別れは出会いの始まり。
寂しいけれど、前向きにいきましょう!
今回のえりかのコラムは「トムとジェリー」の
レビューです。ごゆっくりご覧下さい。











んていうのかな。

「紹介」って言葉を使うのは、
なんだかおこがましいんじゃないかな。

「紹介」という言葉を辞書でひいてみたら、
そこにはこう書いてありました。



(1)知らない人どうしを引き合わせること。
  なかだちをすること。
(2)未知の物事を広く知らせること。




うわあぁぁあぁぁ!
未知の出来事おぉおぉ!
知らない人どうしぃぃいぃぃ!

多分ね、トムとジェリーは
知らないものでも未知のものでも
何でもない。

知らない人より知ってる人の方が
圧倒的多数。かなり圧倒的に多数。
すんごく有名なアニメ。
世界的にも超有名。








そんなトムとジェリーを「紹介」する。

この場合、私には「紹介」という言葉を
使う神経がございません。

元々使っている言葉ではありますが、
今回は前書きにも「レビュー」という
言葉を使わせていただきました。







あれ。でも待てよ。

トムとジェリーは知らない人がいないんじゃ
ないかと思うほど有名だ。間違いなく有名だ。

けど、じっくり見たことってあったかな。
あれ?そういや無いかもしれないぞ。

どこぞのキッズコーナーで流れているのを、
「ああ トムジェリだ」と思いながら
素通りしたことはある。

トムジェリは、「ねずみと猫の追いかけっこ」と
いう認識もある。いつも2匹でからかいあって、
面白可笑しく追いかけっこをしているという
認識もある。








けど、じっくり見たことってあったっけ。
トムとジェリーって、どういう関係だったっけ。
トムジェリに人間って出てきたっけ。
人間もだけど、ねずみと猫以外の
動物って出てきたっけ。

そもそも、トムとジェリーって、
どっちがねずみでどっちが猫だっけ。

結構いるんじゃないですかね。
こういう方達。

あんまり有名だから、もう全てを
知ってる気になるんだけど、実のとこは
あんまり知らない、みたいな方達。

そういうことって、結構ありますよねぇ。
私もそうでした。








トムとジェリーをじっくり見たことも無く、
設定その他に至っては全く知らない私。

そこでじっくり見てみました。

名前だけ知ってる人とか、
これはじっくり見た方がいいね。

こりゃ、じっくり見た方が面白い。





日本人にゃなかなか考えつかないよなーという流れや
表情の描き方、表現の仕方。セリフのセンス。

そして何よりも、ジェリーのあの仕草がむかつく。
そのむかつき加減が心地よい。
プラスになるむかつき、とでも申しましょうか。
むかつくけど、むかつくけどそこがいい!みたいな。









そして、我らがトム。
猫っぽい仕草とか、あんまりしないんだけど猫。
猫っぽい顔とか、あんまりしてないんだけど猫。

いっつもねずみに翻弄されるトム。
これもまた愛おしい。

それに脇役が絡んできて、1の事態が10にも膨らみ
どうしてそうなるの、という流れになり
最終的には収まるべきところに収まる。












どもには気が付かない、ブラックジョークや風刺、

それにどう考えても子ども向けじゃないな、なんて
ストーリーまであるので、大人の方がより楽しめる。












キッズコーナーで流してるのは勿体ない。
知ってるつもりになるのも勿体ない。

まさに「仲良くケンカしな」という歌詞がぴったり。
色褪せないのには、やっぱり訳がありました。











トムとジェリー

ネコとネズミの追いかけっこをコミカルに描いた大ヒットアニメ「トムとジェリー」の第1弾。全14話収録。





次回は4月13日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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