えりかの猫本レビュー

第93回 旅をする猫「にゃらんがゆく」


今年は関東地方にも積雪がありますね。
慣れない雪で怪我をしない様、
お気をつけくださいませ。
今回のえりかのコラムは、
「にゃらんがゆく」のご紹介。
ごゆっくりご覧ください。










と旅っていうのは、どうしても

馴染まない部分があったり無かったり。

昔から「猫は家につく」と
言われている通り、どうも
移動には弱い節がありますよねぇ。

まあ、犬なんかは結構平気ですね。

車酔いをする犬もいますが、
大抵の犬は瞳をキラキラさせながら
助手席に陣取ってるのをよく見ます。

んで、窓を開けてもらったりして
顔とか出しちゃったりして
風に吹かれながらご満悦に
なってるのをよく見ます。









猫なんてのは、車に乗せても
瞳はキラキラどころか
血走ってギラギラしちゃうし、
窓なんか開けちゃった日にゃ
まず間違いなく投身を図るわけです。

そんなんだから、ご満悦どころか
死にそうになってるし、
触れるもの全て傷つけるぜという
気概に満ち満ちながら、シートの
すみっこでぶるぶると震えているのです。








と、いうわけで、猫と旅・移動というのは
なかなか相容れない存在であるというのが
世間の見解なわけで、そんな事をテーマにして
メディアにするとなると、いろんなとこから
バシバシされちゃうわけで、そういうリスクを
背負ってまでこのテーマを取り上げるか、と
思ってしまったのがこの本なのです。

「にゃらんがゆく」という題名のこの本は、
私にそんな不安感を与えつつも
「あ、にゃらんだ」「あ、本になったんだ」という
軽いワクワク感を与えてくれました。

にゃらん、好きだったんです。
CMとか好きだったんです。

だから、この本を発見して
軽く鼻息が荒くなりました。









話は変わりますが、私、
猫を飼ってるじゃないですか。

3匹飼ってるじゃないですか。

なので、猫の感情や表情なら、
まず大体は分かるという自負があるのです。









「にゃらん」という設定は好きだけれども、
実際の猫「にゃらん」が旅をする、と
いうのはどうなんだろう、と
恐る恐る本を開いてみましたところ。

このにゃらんには、無理している表情が
見当たらないのです。

だから、どこに行っても何をしてても
自然な表情のにゃらんがおりました。









京都や箱根、房総などで微笑むにゃらん。

遠い目をするにゃらん。
びっくり顔のにゃらん。
目つきの悪いにゃらん。
水際のにゃらん。
温泉にてにゃらん。
海辺のにゃらん。





ろんなにゃらんがご覧いただけます。


なぜか、軽く嫉妬も覚えます。
私だって京都行きたい。
私だって温泉入りたい。
私だって新鮮な魚介を食べたい。

なのに何で猫が。









でもしょうがない。
にゃらんだもんな。
にゃらんならしょうがないな。

にゃらんだからこそ、
できることがある。

にゃらんだからこそ、
作れた本がある。

このにゃらん、
猫+旅を成立させた猫である。












にゃらんがゆく
「じゃらん」CMでおなじみの「にゃらん」が
写真集になりました!にゃらんは普段、
川崎(神奈川県)あたりに住んでいる
普通の飼い猫です。自分の街も
大好きですが、猫なので好奇心が旺盛。
ついつい足をのばして旅に出てしまう
自由奔放な性格です。あなたも、
にゃらんといっしょに気ままな
旅気分を味わってみませんか?


Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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