第85回 天上天下唯我独尊「ウチのハナちゃん」
こんにちはー。
10月に入りました。
台風も過ぎ去りました。
きっとこれから素晴らしい
秋が待ってます。
09年の秋も、めいっぱい
楽しみましょう!
今回のえりかのコラムは、
「ウチのハナちゃん」のご紹介。
ごゆっくりご覧ください。
![](/nekomedia/upload/20091018170718.jpg)
うちの猫達はねぇ、2匹いるんですが
これがまた人懐こいというか
あまり人に興味が無いというか、
良く言えば人間に寛容、
悪く言えば警戒心ゼロという
全くメリハリの無い猫達で、
誰が来ようとどこに行こうと
自分達のペースを保ち続ける、
絶対に野生では生きていけないな、と
いうマイペース猫達なわけです。
![](/nekomedia/upload/20091018170727.jpg)
だから、何と言えばいいんでしょう。
この「ウチのハナちゃん」を
読み終わったときに、
猫ってなんて十猫十色なのかしら、と
ちょっとした感動がありました。
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松本英子さん著の「ウチのハナちゃん」
題名から解るように、松本さんちの猫、
ハナちゃんを描いたエッセイ漫画。
エッセイの醍醐味って、
「わかるわかる」と
「へーそうなんだ」の
2種類あると思うんですよ。
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「わかるわかる」が多くても
「そうなんだ」が多くても、
それはそれで面白い。
けれど、その2つのバランスが
ぴたっと揃っていても、
これもまた面白い。
![](/nekomedia/upload/20091018170757.jpg)
私が飼っている猫2匹は
上に書いたように、全体的に
ふにゃんふにゃんしてる
猫達だ、というのは
すでにご理解いただけている
ことと思います。
さて、そんな猫達を飼っている私が
「十猫十色」だと思ったということは。
![](/nekomedia/upload/20091018170806.jpg)
そうなんですよ。
ハナちゃんがですねぇ、
あー、えー、何と申しましょうか。
うちの猫達とまるで正反対。
ほんとに正反対。
これ以上は何も申せません。
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著者の松本英子さんという
方はですね、他の著作を
読んでみても、独特のシニカルな
目線とほんの少し冷めているような、
それでもなんだか暖かいような
見方が特徴的な方なんですが、
この目線で描くからこその
ハナちゃんだと思いますねぇ。
ハナちゃんのハナちゃんであるべき
部分を全て良しとし、それどころか
激甘にべったべたに可愛がり、
そこんとこが突き抜けてて
何とも素晴らしい。
![](/nekomedia/upload/20091018170822.jpg)
根性ワルだけど、ヤな女(メス)
なんだけど、そこが良い。
しかもそれは、貶す言葉ではなく
あくまで、スパイスが効いた
褒め言葉。
このへんのニュアンスを
解する方は、きっとこの方の
著作を気に入ることと思います。
![](/nekomedia/upload/20091018170831.jpg)
一筋縄ではいきそうもない
飼い主と飼い猫の毎日が、
明るく楽しく切なく描かれたこの一冊。
表紙の、可愛い2本の前足が目印です。
![](/nekomedia/upload/20091018170842.jpg)
ウチのハナちゃん
松本さんちのハナちゃんは、世の中ぜんぶが自分のためにあると思っている乱暴者。そんな、天上天下唯我独尊な彼女との日常を収めたこの1冊。「散歩の達人」(交通新聞社)、「モーニング・ツー」(講談社)にておなじみの松本英子が描く、コミック&エッセイ。「漫画ねこまんま」「猫びより」の好評連載が待望の単行本化。