えりかの猫本レビュー

第59回 おっさん猫とその周辺「タマさん」


さあ5月!
5月病という言葉もありますが、
風薫るさわやかな5月。
張り切っていきましょう!
今回は「タマさん」のご紹介。
ごゆっくりご覧下さい。









マさん。

猫のタマさんです。

表紙をご覧になっていただければ
一目瞭然かと思いますが、タマさんです。

こう、なんていうか、タマさん。
タマさんが自己主張。







耳が垂れてるタマさん。
はちわれタマさん。
まるっこいタマさん。
タマさんのタマさん。

タマさんもタマさんのタマさんも
ふくふくふくふくしてますよー。

だから何なんだと言われてしまうと
それまでなんですが、
このふくふくふくふく具合が
素晴らしい。









絵がとってもかわいいんです。
猫も人もとってもかわいい。

適当に開いたページの全てがかわいい。
かわいいもの好きさんなら
きっとハマりますね。









まるっこくデフォルメされた絵で、
リアリティはないですが
その分かわいらしいタマさん。
ぷにぷにしてて、水風船みたいです。









けれども。
タマさんのしっぽは2本。
さて、これはどういうことか。

そしてタマさんは関西弁。
さてこれはどういうことか。









この2つの情報を合わせて考えてみるに、
タマさんはねこまたで人語を話せるのではないか。

そう考えた方。
そのとーりっ!

「ねこまた」というはっきりした記述は
ありませんが、タマさんは人語、しかも
関西弁を話すしっぽが2本の猫。

かわいい外見とは裏腹に、おやじくさい猫。
おやじくさいし、なんだか不思議なことまで
起こしちゃう。









そんなタマさんとその周りの人達の
コメディ4コマが「タマさん」

このねぇ、周りの人達(飼い主etc)が
かわいく描かれてるので、余計タマさんの
おやじくささが際立つわけです。







タマさんの飼い主、如月さん。
29歳なのに高校生に間違われる
童顔イラストレーター。

その娘、ふるるちゃん。
幼稚園の年中さんで、タマさんと仲良し。

そしてお隣さんの高校生、杏ちゃん。
杏ちゃんは如月さんラブ。

童顔イラストレーターと
ぽよぽよ幼児、ぴちぴち女子高生に
囲まれたおっさんくさい猫タマさん。







それぞれがそれぞれの味を引き立て、
なぜか混沌とした味わいの4コマに。

その混沌が良い。
タマさんと同等くらいに訳のわからん
生物が出てくるのも良い。かわいすぎる。







で、面白いか面白くないのか
ぱっぱと言え、という皆さん。

面白くなかったらこんなん書きません。
タマさんがおやじだとか書きません。

「かわいくて、ちょっと不思議な猫が
 主人公の4コマ漫画!」
なんて、どこにでもあるような
ありきたりな表現の仕方しますね。
面白くなかったら。






見はかわいいけどおっさんな猫が主人公です。

わけのわかんない生き物も華を添えてます。
タマさんのタマさんが見物です。

ほらね、こう書けばなんとなく
興味が湧いてくるでしょ。

その湧いてきた興味を裏切らないのがタマさん。
かわいさもおやじくささも、あなたを裏切りませんぜ。











タマさん

主人公は、ただの猫やで──しゃべるオヤジねこ、タマさんの周りで起きる不思議現象の数々ににんげんたちは大わらわ☆笑い、涙、萌え(!?)てんこ盛り待望の1冊…カワイイだけじゃ物足りないアナタへお届けします





次回は5月25日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

過去のコラム