えりかの猫本レビュー

第94回 王道+猫「会長さんちの子ねこ」


こんにちは。
2月も終わり、3月が始まります。
白い季節が終わり、桜色の季節が
やってまいりますね。
出会いと別れの季節です。
皆様に素晴らしい出会いと
素晴らしい別れが訪れますように。
今回のえりかのコラムは
「会長さんちの子ねこ」の
ご紹介。ごゆっくりご覧ください。







やー、久々に買っちゃいましたよ。

花とゆめを。花とゆめですよ。

花とゆめ、と言えば、
少女漫画というジャンルを
ずーっと支えている
漫画雑誌ですが、
今私が言っている
花とゆめ、というのは
コミックスの方なんですね。

特徴的な外見じゃないですか。
赤白青のストライプを見ると
ああ、花とゆめだと思いますよね。









んで、背表紙にいる
あのキャラクター。

エラいこと盛った髪型が特徴的な彼女。

このマスコットキャラが作られた
時代には、「盛り髪」なんて概念は
無いはずなのに、こんなに立派に
盛られた御髪。

彼女を見ると、否が応にも
花とゆめ感が盛り上がります。








けれど、そんな花とゆめからも
遠ざかり、どれくらいの月日が
流れたでしょうか。

花とゆめから離れたということは、
少女漫画から離れてしまったと同じ。

そんな状態で結構ずっと生きてきて、
少女漫画への免疫が薄れた状態で
読んでしまったのがこの
「会長さんの子ねこ」









ストーリーはもう、
何と言えばよいのでしょうか。

パステルピンクな物語というか
いい年こいた年齢の方が読むと
おケツと背中がむずむずするというか、
まあ、そんな感じの物語なのです。

沈着冷静完全無欠な生徒会長、
速水零一郎。

んで、そんな彼がひょんなきっかけから
押し付けられた子ねこに、その心を
ほぐされていくというか恋のきっかけを
掴まされるというかその相手はかわいくて
ほややんで猫好きな女子高生というか。







猫漫画の王道的なストーリーなのですが、
それに少女漫画の雫が加わると、
なんだかとっても気恥ずかしい。

なんだかモゾモゾしちゃう感じの
気恥ずかしさ。

嫌な感じの気恥ずかしさではなく、
微笑ましい感じの気恥ずかしさ。

王道少女漫画プラス猫、みたいな。









人が読むと、忘れかけていた

心のヒトカケラを確かに
感じる一冊です。

現役な年代の方には言わずもがな。
きっとキュンキュンできることでしょう。

王道、というのは、みんなに愛されて
こその「王道」なのです。

たまにはパステルピンクな
気分になってみませんか。

猫が良い仕事してますよ。
















会長さんちの子ねこ
成績優秀で有能な生徒会長・速水零一郎! 厳しすぎる性格のせいで周囲から孤立気味だったが、ある日、別居中の母親から子猫を押し付けられて!? 猫好きの生徒会役員・白石琴子に助けを求めるが…!? クール×キュートキャットコメディ☆ 読切「学ラン王子」併録!




Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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